窓をひろげて考えよう FREE

2017年08月21日 10時00分

「窓をひろげて考えよう 体験!メディアリテラシー」下村健一:著 艸葉よしみ:企画/構成(かもがわ出版)

 メディアリテラシー教育について、書籍の執筆だけでなく、様々な取り組みをしている下村健一さんによる絵本です。本書を貫くキーワードは3つ。
「まだわからないよね?」
「他の見え方もないかな?」
「隠れているものはないかな?」
これらは、情報を発信するときはもちろん、受け取るときにも大事なキーワードです。本書では、情報のそうした側面を、ページめくりの工夫によって巧みに表現しています。

 この本の出版を記念して、著者の下村さんは、JKN(局アナnet)というネットテレビに出演されました。このときの映像をご覧いただくのが、本書を知るのに最も適切かと思います。25分程度の動画です。どうぞご覧ください。

 上記の動画では触れられていませんが、本書の巻末にある「おわりに」も魅力的です。「みわっちからつながるバトン」というサブタイトルがつけられ、本書は「BSアカデミア」というラジオ局の取り組みがきっかけとなったことが綴られています。「みわっち」というのは、その時のメンバーのニックネーム。
 そのメンバーがなぜバトンを渡すのかは、ぜひ本書をお読みください。これこそが、メディアリテラシーを身につける意味と言えそうな内容です。それが証拠に、

次の時代は、キミたちの時代だ。
という言葉で結ばれていました。
 情報活用能力が学力基盤として位置づけられた昨今、ぜひご一読いただきたい一冊です。

 動画で紹介されている通り、本書は随所に「穴(というか窓)」が空けられており、非常に重要な役割を果たしています。しかし、ページに正確に穴を開けていくのは大変な作業。コストが掛かります。それゆえ本書は、絵本としては多少お高めです。学校図書館などに、ぜひ備えていただければと思います。
お役立ちポイント:★★★★☆
※このポイントは、学校教育との直接の関わり度合いを示しています。本の善し悪しを示しているものではありません。

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